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子供の家庭学習、どうすればいい…?

小学生のお子さんをもつ親御さんのなかには、家庭学習について悩んでいる方もいるかと思います。親が「勉強しなさい」と叱っても、なかなか机に向かわない小学生もいれば、やり方が分からないためなんとなくゲームやマンガに走ってしまう小学生もいるでしょう。

今回は、小学生の家庭学習でお困りの親御さんに向けて、家庭学習のやり方や効果の上がる親のサポート方法について解説します。

家庭学習(自宅学習)の意味や役割とは?

家庭学習は、子どもが進んで学ぶ習慣を身につけるために重要です。勉強が当たり前になり、分からなくても粘り強く課題に向かう姿勢が定着すれば、どんどん力を伸ばしていくでしょう。また目的をもって学習を進める習慣を身につけると、課題解決能力を養えます。テストの結果が悪ければ、原因を考えて解決の糸口を探すようになります。家庭学習の内容を見直し、自ら改善するかもしれません。

大人になってから自学力と課題解決能力を身につけるのは、なかなか難しいでしょう。子どもの頃からの家庭学習を習慣は、成長し続ける大人になるための大切な要素といえます。

家庭学習を楽しく行うための7つのコツ


家庭学習を楽しく行うためには、学習できる環境を整えるとともに、学びの楽しさを感じられるような親の働きかけが必要です。

これから紹介する「家庭学習を行うための7つのコツ」を取り入れる際は、子どもの感情や思考にプラスの変化が表れるのを想定して行いましょう。

  • 学習時間にメリハリをつける
  • 子どもが学びやすい環境を尊重する
  • まずは「復習」を定着させる
  • 学習時間の前後に内容をシェアしてもらう
  • 学習アプリやゲームを取り入れる
  • 動画の学習教材を取り入れる
  • 親も一緒に勉強に取り組む

学習時間にメリハリをつける

家庭学習の習慣づけには、学習時間にメリハリをつけることが必要です。勉強時間にメリハリをつけると、子どもの集中力が持続するためです。

小学生は特に飽きっぽい傾向がありますが、毎日短時間でも集中して取り組めば少しずつ集中力がつくでしょう。例えば、漢字の練習をさせるにも「10分集中練習⇒5分間休憩」とします。次に計算練習を10分と決めて5分休憩さ…のように、家庭学習にメリハリをつけるのです。

一つひとつのタスクをこなすことで、達成感や楽しさを味わえれば、家庭学習の習慣づけにつながります。

子どもが学びやすい環境を尊重する

家庭にはゲームやテレビなどの誘惑が多いため、家庭学習を定着を目指すには環境を整える必要があります。

集中力を持続させるためには、机の周辺にゲームやマンガを置かないことはもちろん、小学生のうちは特に親の目の行き届く場所で勉強をさせると良いでしょう。人の目に触れる場所で勉強することでほど良いプレッシャーがかかるほか、質問しやすいため、学習の習慣づけになります。

まずは「復習」を定着させる

予習と復習のなかでも、小学生の家庭学習では復習に重点をおきましょう。小学生の場合は、繰り返して取り組むことによって理解を深め、勉強への意識を前向きにさせることが重要なためです。

家庭学習では、学校で習った内容をできるだけ早めに復習するといいでしょう。授業で解けた問題でも、時間が経ったり1人で解いたりすると、意外と忘れているかもしれません。

学習内容を確実に定着させるためにも、復習をメインに行いましょう。

学習時間の前後に内容をシェアしてもらう

家庭学習の前後に内容をシェアすることには、小学生なりに学習の目的や成果を確認できる良さがあります。

例えば、学習前に子どもが「これから〇〇をやるよ」とシェアすれば、子ども自身が目的を自覚できます。学習後にシェアすれば「〇〇は▢▢すると解けるんだよ」と学習内容を確認できるでしょう。親の質問に窮すれば、子どもは足りない箇所を補おうとするかもしれません。

小学生の頃に親とシェアする場を設定し、家庭学習の目的である自学力を伸ばしましょう。

学習アプリやゲームを取り入れる

学習アプリやゲームは学習内容を系統的に網羅しているため、家庭学習への活用もおすすめです。

飽きやすい小学生の場合でも、アプリやゲームを使えば学習の興味づけになります。マンネリ化しやすい家庭学習に変化を取り入れることで、より前向きに勉強できるでしょう。

例えば、英語アプリを使って歌や発音の練習をすれば、リフレッシュできるばかりかネイティブの発音を学べます。学習アプリやゲームを取り入れる際は、内容や時間を設定して家庭学習の効果を上げていきましょう。

動画の学習教材を取り入れる

小学生の家庭学習にも、YouTubeをはじめとする動画を活用してみてください。検索機能を使えば、目的に合わせて適切な動画を選べます。また、音声やアニメ―ションなどは小学生が興味をもちやすく、文章が苦手な子にとっては、視聴覚の追加情報から内容理解につながりやすいでしょう。

単調になりがちな家庭学習に動画をうまく取り入れれば、子どもは楽しみながら学習に向かえます。

親も一緒に勉強に取り組む

小学生に家庭学習を定着させる場合、親が勉強する姿勢を見せるのは有効です。

親が「勉強しなさい」と言うばかりでは、小学生は「大人だって勉強しなよ」と思うかもしれません。親自身が英単語を覚えたり資格試験の勉強をしたりすれば、子どもにとって良い刺激となります。

あるいは、家族全員が静かに黙々と集中する時間を設定してもいいでしょう。小学生の頃から、親子が一緒に家庭学習をする時間を作れば、子どもの学習習慣は自然に身につきます。