子供が小学生になると、どの習い事に通わせるべきか悩みますよね。習い事の種類は多岐に渡るため、子供の性質によって相性がよい習い事を選んであげたいものです。今回は、小学生の子供におすすめの習い事についてご紹介します。保護者が子供の特性を理解し、長所を伸ばしてあげられるような習い事を選択していきましょう。

【この記事の目次】

今の時代、どんな習い事が子供のためになるのか

グローバル化が進む昨今では、小学生になる前、なった後ともに子供への習い事の選択肢も広がっています。水泳やサッカーのような基礎体力を作る習い事はもちろん、ピアノやバレエなどの教養に結び付く習い事も人気です。学習塾や通信教育も習い事の一つといえるでしょう。

保護者としては「色々な習い事をさせて将来の可能性を広げてほしい!」と思うものですが、実際に通える習い事にはさまざまな理由で制限があります。本当に子供の将来のためになる習い事は何か、これからの時代どのようなスキルが必要になるかなどを、保護者自身が認識していなければなりません。

もちろん、子供が習いたいと思う気持ちを尊重することも大切です。子供の学びへの意欲が高い状態で、教養にもなりつつ、時代の需要とかみ合った習い事があれば理想的ですよね。

小学生におすすめの習い事の種類

流行や世の中の需要が変容すると共に、習い事の種類は増加傾向にあります。保護者世代が子供の頃にはなかったような習い事が人気になっていると、時代の移り変わりを感じるものです。とはいえ、今も昔も変わらず人気の習い事も多く存在しています。

ここでは、小学生におすすめの習い事を種類別にご紹介します。感受性や柔軟性が高い小学生時代の習い事は、この先の人生にも大きな影響を与えるものです。それぞれにどのような特徴とメリットがあるのかを学び、子供の成長に充てていきましょう。

語学系

語学系は、教養に関わる習い事の中で安定した人気を得ています。子供の成長によって個人差はありますが、一般的に6〜7歳から英会話を始めると最も語学力が身につきやすいといわれています。なぜなら小学生になるにつれて、学校教育を通じて「人から教わる」という行為に慣れ始めるからです。

参考:白畑 知彦「言語習得の臨界期について」(2004)

ひと昔前は「語学系の習い事といえば英語」というイメージがありましたが、グローバル化が進む現代では英語以外にも中国語や韓国語を習う子供が増えてきています。ただ、注目度が高い習い事は、昔から変わらず英会話です。実際にスクールに通う形態と家で画面越しに習う形態があり、コロナ禍による外出自粛の影響にも負けず人気の習い事。小学生から習い始めることで英会話に苦手意識を持ちづらくなり、学校の勉強にも役立ちます。

スポーツ系

スポーツ系の習い事は教養につながるだけではなく、子供の体力を強化させ健康的な体づくりをサポートします。将来的にどのような道に進もうとも、最も大切なのは心身共に健康であることです。また体力がつくと運動が得意になり、小学校での成功体験が得やすくなるでしょう。

小学生時代の成功体験は自己肯定感を高め、恐れずにチャレンジできる精神が身につきます。スポーツ系で得られる体力や持久力、スキル、柔軟性などは実生活でも役立ち、怪我を未然に防止することも。またスポーツ系ならではの忍耐力や精神力も、今後の人生に役立ちます。

STEAM系

STEAMとは、以下のように5つの言葉の頭文字を取り入れた教育概念です。

  • Science(科学)
  • Technology(技術)
  • Engineering(工学・ものづくり)
  • Art(芸術・リベラルアーツ)
  • Mathematics(数学)

STEAM教育に関する習い事は、現在と未来に広がるIT社会において、求められる人材を育てるために効果的だといわれています。また、STEAM系の習い事では好奇心や発想力、生産力、空間把握能力、表現力などさまざまな能力を育てられます。

日本だけではなく世界中で取り入れられている教育であり、座学やフィールドワーク、チームワークなどを通して競争社会を生き抜ける人材が育つ習い事のひとつです。

子供の適性を考えた習い事を選択しよう!

いつの時代も「保護者が習わせたい習い事」と「子供が習いたい習い事」にはズレがあるものです。できる限り子供の意思を尊重してあげたいと思いつつ、保護者としては教養を身に付けさせたい気持ちもありますよね。

保護者の意思と子供の意思、どちらも大切な判断基準ですが、その上で重要視したいのが子供の適正です。習い事は苦手意識を払拭するきっかけを与えてくれる場であるものの、子供自身が習い事に能動的にならなければ成果も半減してしまいます。

まずは、子供が何に興味を持っているかを観察・分析し、本人が心から「楽しい」と思える習い事を候補に挙げてみましょう。保護者が希望する習い事に前向きに取り組ませるためには、子供に内容の楽しさを気づかせる努力が必要です。