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【小学生向け】家庭学習方法の例

ここでは家庭学習の方法例として、国語・算数・英語・他教科の学習法を紹介します。どの教科についても、いかに学習内容と子どもの興味をつなげて習慣化させるかが重要となります。また、学習内容を生活場面につなげて考える習慣がつくと、小学生なりに勉強する意味を定義づけるかもしれません。

国語

国語の家庭学習で意識したい点は、子どもの興味に絡めることです。興味に絡めた方が、より身近に感じられて理解が深まるためです。

例えば、電車が好きなら駅名、食べるのが好きなら食材の名前を使ってみることで、学校ではできない家庭学習を行います。また読書についても、子どもの興味に合わせて本を選びましょう。読ませて終わりではなく、親子で感想を交換すれば、知らなかった内容を調べたり深めたりできます。

国語の家庭学習は、興味のある内容と絡めながら理解を深める過程を大切にしましょう。

算数

算数は、生活に関連させやすい教科です。家庭学習でも、買い物や割合の計算など、生活場面に絡めて考える場をもちましょう。実際に買い物に出かけて、計算のコツや割引率などを一緒に確認することで、問題文のイメージが湧き、算数への興味づけになります。分からない問題があった場合でも、経験した記憶によってイメージを明確に描けるでしょう。

家庭学習の応用編として、子どもが問題を作って親に答えてもらうこともおすすめです。

英語

小学生が英語力を身につけるには、学校の学習だけでは不十分です。基本的な挨拶や物の名前を定着させるためには、家庭学習でも英語を取り入れる必要があります。

小学5年生からは「書く」ことも学習内容に入ります。ノートの日付や週の予定などは英語で書かせるなど、家庭学習でも英語で書く場を設定しましょう。その他、動画やアプリを使った学習も有効です。時間を決めて英語の聞き流しをさせたり、親子でやり取りしたりするなど、無理なく続けることが大切です。

その他

社会や理科の家庭学習は、学習内容をまとめたり、関連する本を読んだりする方法がありますが、身近な話題と関連させて学ぶ習慣が大切です。例えば社会の場合は、野菜と生産地や地名、歴史をつなげます。農業を営んでいたり会社に勤めていたたりする家族や知人の話を聞かせるのもいいでしょう。

理科の場合は、一緒に野菜を育てたり、天気や科学に関する情報について話し合ったりします。

家庭学習にて学校の学習内容を広げたりつなげたりし続けることで、小学生の頃から社会に高い関心をもつようになるでしょう。

要注意!間違った家庭学習のやり方

間違った家庭学習をやり続けると、学習に対する興味を減退させ、学力を十分に伸ばすことができません。

間違った家庭学習には、次の4点が当てはまります。

  • ご褒美を与えすぎる
  • 結果のみを重視する
  • ルールを厳格化する
  • 子どもの学習のサポートをしすぎる

親は「小学生のうちから学習習慣をつけさせたい」と思うがあまり、知らぬ間に強要したり過度に干渉したりする可能性がありますが、時には自身の行動を意識的に注意することも必要です。

ご褒美を与えすぎる

家庭学習をさせたいがために「〇〇をがんばったら▢▢をあげる」など、ご褒美をちらつかせる場合あるでしょう。

一時的には効果を発揮するかもしれませんが、頻繁に行うことで「ご褒美をもらうためにがんばる子」になってしまう可能性があります。褒め言葉も同様です。「すごいね!」「さすが!」などの言葉をかけ続けると、「親に褒められるために勉強する子」になります。褒めることは必要ですが、子どもが勉強する目的意識を見失わないように注意してみましょう。

自ら学ぶ力をつけるには大人の評価だけでなく、子どもの自己評価が重要です。

結果のみを重要視する

テストの結果が良ければ褒め、悪ければ叱られるパターンを繰り返すのは避けましょう。

勉強をがんばったのに思うような結果が得られず、一番がっかりしているのは子ども自身です。親が結果に一喜一憂せず「結果を出すには、何を改善すればいいのか」と子どもと一緒に考えるようにします。親が前向きに向き合うことで「応援してくれているし、次はがんばる!」と素直に思えるでしょう。

ルールを厳格化する

無理やり勉強させられたり、失敗して怒られたりする状況が続けば、子どもは勉強に対してやる気を失うかもしれません。

家庭学習のルールを厳格にするより、子どもとしっかり話し合いましょう。まずは生活リズムを整えたり、家庭学習にメリハリをつけたりするのを目標とするなど、小さなことから始めるのがおすすめです。

またやる気があまり出ないときは、気分転換させたり、思い切り遊ばせたりする姿勢も必要です。その上で、家庭学習の内容を子どもに考えさせ、きちんと実行できるようにサポートしましょう。

子どもの学習のサポートをしすぎる

子どもの学習をサポートしすぎれば、自学力や問題解決能力は育ちません。

適切なサポートとは、分からない問題があった場合の調べ方を教えることです。辞書やインターネットなどで調べる方法を何度か教えれば、子どもは少しずつ自分で調べて理解を深めていくでしょう。

家庭学習は個別に学べる場であり、学び方を学べる場といえます。自ら学ぶ力をつけるためにも、学習内容を教えるというより「学び方」を根気強くサポートする場と捉えるようにしましょう。

学びを楽しいものに!子どもの興味や関心と紐づけよう

学びの楽しさは、子どもの興味や関心と紐づけることで生まれます。好きなものと紐づければ、知的好奇心が満たされ、脳への刺激となります。

例えば以下の点を念頭におき、子どもの興味や関心を引き出しましょう。

  • 子どもをよく観察する
  • さまざまな体験をさせる
  • 熱中している場合は邪魔しない

子どもが親に伝えていなくても、夢中になるものは必ずあります。親はまず、子どもの姿をよく観察しましょう。また、子どもは何に興味や関心をもつのか分かりません。小学生の頃から未知の世界をどんどん体験させ、子どもが夢中になっている場合は、できるだけそっと見守りましょう。

さらに、家庭学習で子どもの興味と学習内容を絡めれば、子どもは進んで学び、課題を解決しようとします。

学校では学べないSTREAM教育を取り入れるなら『Wonder Code』

子どもの興味や関心と学習を紐づける方法は、STREAM教育の一環です。STREAM教育とは、2000年代にアメリカで始まった Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学・ものづくり)・Mathematics(数学) から成るSTEM教育に、Art(芸術・リベラルアーツ) と Robot/Reading (ロボット/読解力)の要素を加えた教育モデルです。

STREAM教育により、論理的思考力・創造性・自学力・AI対応力などが磨かれ、バランスのとれた人間形成が可能になるのです。

そして今回紹介した家庭学習で、STEAM教育のような統合的な学びを推進できます。 単独教科としての学びではなく、身近な出来事や事象とつなげたり興味を絡めれば、理解も深まり学ぶ楽しさを味わえるでしょう。

『Wonder Code』では、STEAM教育を念頭にさまざまなプログラムを提供しており、家庭学習としておすすめの内容です。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。